お米について

 大昔も現在も日本人の主食はやはりお米で有ります、その中でも昨今は、北海道米も気候の温暖化などにより最高の味、艶、風味が味わえる物として特に「ゆめぴりか、ななつぼし」などが広く全国の日本人に知れ渡り安定的な生産地帯として、当地区は生産に励んでいる所です。

稚苗・育苗による枚数の削減 育苗日数も20日間
380CCは種の稚苗・育苗

 しかし、平成の大飢饉として平成5年の大冷害が頭に記憶されており、米の大切さ安定的な生産、消費が大きく変わり当時は国民1人当たりの年間消費量は120kgであったものがこの時期をきっかけに食の多様化が進み、今は国民1人当たりの年間消費量は50kgと激減しているのが現実となっています。

 その中、自国での農産物の自給率が30%台で有る中で米の生産供給率が100%と安定的な生産が確立される中、輸入の対象として外国産米の輸入やら、消費の減少、コロナ渦などによる生産過剰が深刻になり、その対策が急務としているのが現在のこの国の現状であり、米を生産販売する者として大きな不安を持つところであります。自然豊かな農村地帯として次世代の者に繋ぐ役割は大きな意義があると考えます。

「そらゆたか」は多収品種のため1本の穂に140粒の実をつける
多収品種「そらゆたか」平均収量700kgと高収量

 生産量抑制、過剰米対策を積極的に取り組む為に国が推し進める飼料米生産を、平成29年に初めて生産を始め当初は200a作付けし、中苗移植で専用品種「そらゆたか」を移植しました、豊作の年でありましたので10a当たり820kgの収穫量を確保でき、収益も交付金単価が最高額の10a当たり135,000円となりました。

 平成30年は作付面積を944aに大幅に増やし省力化栽培に取り組み、育苗日数の短縮、移植枚数の減数を図る為、稚苗育苗にし労働力軽減、諸経費の削減を図ることが出来、10aの収穫量は680kgとなり交付金単価、品物代金を含む141,000円の収益を上げることが出来ました。

大型コンバインGC1450による収穫
米と小麦の約5,500俵を乾燥調整する乾燥施設

 平成31年も同作付け面積で目標を達成し、年々米余り減少が深刻になりつつある為、令和2年は392a増やしより深刻な過剰米対策として飼料米交付金単価を複数年契約をすることで12,000円をさらに加算し、品物代金を含む10a当たり単価150,000円となりました。

 しかし、令和3年は米の在庫は過去最高に膨れあがり深刻な事態となり、米の安定生産を行う為にも、さらに飼料米面積を350a増やし1,686a、目標収穫量115トンに向けてチヤレンジしてゆきます。良食米の「ゆめぴりか」の面積は1,020aとし、水稲面積2,706aの10a当たり平均単価150,000円となる努力しております。

 又、飼料米の収益は、90%が国の交付金である為、消費税の対象から除外される為、非常に大きな節税効果があり大きな魅力であり作業の効率化、経費の削減効果もあり大面積を経営する農家として得策とも言えるものと考えます。

1tフレコンパックに入れられ出荷を待つ飼料米

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